咲いてく Garden Studio
(※ここでいうパブリックスペースとは公共空間のことを指します。 デベロッパーとは都市づくりの主体、設計事務所、施工事業体などを指します。多くの場合、行政が主たるデベロッパーです。一般的に使われている意味合いとは必ずしも一致しないことをお断り致します。 複合プラスチックにはFRP、プラスチックにオガクズを混ぜたプラ擬木などがあります。 )
プランターやベンチなどのエクステリアに国産木材を使わなくなったのは私たち日本国民が、一緒くたに『屋外で使用する国産木材は長持ちしない』という理由づけをして敬遠したことから始まります。
その代用として、世界各国から耐久性のある木材を持ち込んでまちづくりをおこないました。
1980時代には、北米大陸からサイプレス、セコイヤなどの大径・高耐久木材を買い集めました。
数年後、あまりの需要の大きさに北米の森林協会局は天然木の輸出を禁止します。
日本人が欲しいのは持続可能な森林資源ではなかったのです。北米産の木材供給はそう長くは続きません。
1990年代にはアフリカ大陸や豪州から、また次の時代には南米や東南アジアの熱帯雨林地帯からと、世界中のありとあらゆる地域から広葉樹を買い集めました。
やがて、伐採後の焼畑による森林崩壊が明るみに出てきた頃、日本の需要が熱帯雨林破壊の原因であるとが海外から非難されます。
そのとき初めて熱帯雨林の木材伐採も持続可能な供給資源ではないことを知るのです。
多くの日本の人たちは森林伐採の現場でそのような問題があることを知りませんでした。
ドキュメンタリーなどの映像を見せられると、申し訳なく、日本人として恥ずかしさも覚えました。
このことがきっかけになり、ようやく日本全国で使用をやめました。
伐採する団体、輸出する企業、輸入する企業、流通する企業、デベロッパー、使う人そしてサービスを受ける人にはそれぞれの責任があります。
使う人が知らなかったことにも問題があります。
その後、日本では熱帯材の代用として、街づくりにプラスチックを導入したのです。
そして現在『プラスチックの海洋汚染』が問題になっています。
これはみなさん、知っていることです。
もう、知らなかったでは済ませるわけにはいきません。
2015年 9月、SDGsが国連で採択され、環境問題解決などの具体的行動が求められています。
SITECは日本の森林で育てた木材で、日本のまちづくりを行うことを提案します。