レイズドベッド(Raisedbed)とは?

A.レイズドベッドとは


まず、説明に必要となる基本的な用語について記述しておきます。

*Flower : 草花。
*Bed : 床。
*Flower + Bed = Flowerbed。
*Flowerbed : 花床。 花壇。
*Raise : 上げる、持ち上げる。 (※目的があって上げられたということで、上がっているという意味ではない。)
*Raisedbed : 上げられた花床

レイズベッドは地面よりも上げられた花壇という意味です。

目的があって上げられた花壇ということで、上がっているということとは意味が異なります。

レイズドベッドは英国のガーデニング文化から発達してきた方法です。
上げられた目的は、ガーデニングを楽しむためということにつきます。

その目的は、これに尽きます。

■ 目的の核心は : ガーデニングを楽しむ

そのためには、
1.楽な姿勢でガーデニング作業をする。
2.美しい植物を育てる。
3.観賞に適した土台にする。

このようなことがレイズドベッドの意味と目的です。


B.レイズドベッドの効果


ガーデニングを楽しむための方法がレイズドベッドなのですが、その効果についてひとつづつフォーカスを当てて見ていきましょう。

1.楽な姿勢でガーデニング作業をする。

もしも、この世の中にテーブルがなかったら?

ご飯を食べのは床に茶碗やお皿を置いて食べなければなりません。
とても食べにくいですね?
文化人類学者の話によると、日本では江戸時代まではご飯を食べるちゃぶ台というものが存在せず、高貴な方やお侍のお偉い方以外の人は床に食器をおいて食べていたそうです。
文明が開花して、外人さんが行なっているように台があれば便利だということで、ちゃぶ台が発明されたとか。
日本人は床に座る文化だったのでちゃぶ台がということですが、西洋の場合は椅子に座る文化なのでより高さのあるテーブルがという発想になったのでしょう。

レイズドベッドの発想もこれと同じなのです。
花々をより身近に引き寄せて、楽な姿勢で作業をしやすくしたものなのです。

高さH(mm) 高さ基準 どんな姿勢
H300~400 ちゃぶ台などの高さ しゃがみこむ姿勢
H700~800 テーブルなどと同じ高さ 椅子などに座る姿勢
H800~H850 作業スタンドなどの高さ 立ち姿勢

※使用する人の体格や身長により個人差があり、記載の高さは相対的に検討されなければなりません。

2.美しい植物を育てる

レイズドベッドにすると花床が高くなりますので、根周りの土の水切りが優れ、結果用土の通気性が高まります。

用土の中には様々な細菌が存在しています。
植物に有用な菌もいるし、反対に有害な菌もいます。
有用菌を増やせば植物が上手く育ちます。
有害な菌は植物を枯らしてしまうことさえあります。
多くの場合、通気性が良くなければ植物に有用な菌が根回りに増えず、そのスペースは有害な菌ばかりになってしまいます。

→ レイズドベッドをつくる フラワーベッド・ベース とは何か?



Copyright©咲いてく Garden Studio